神経痛に対する評価

今回は当院で主に神経痛に対する治療の際に参考にしているデルマトームというものについて少しお話ししようと思います。
まずデルマトームとは、身体の感覚情報が脊髄のどの位置に至るかを示したものです。文字だけではわかりにくいので下に図を載せます。



例えば頭の後ろ側にピリピリするような感覚があるとすると図ではC2(首の2番目の神経)の領域に該当します。これは首の2番目の神経に何らかの問題がある可能性を示唆していることになります。
このように異常な感覚を覚える部位をこの図と照らし合わせると問題となっている神経及び背骨の位置が予測できます
以前投稿した「坐骨神経痛とカイロプラクティック」のブログでもご紹介したように、当院では坐骨神経痛の患者さんも多く、カイロプラクティックを用いた治療を行っております。患者さんの症状として感じているしびれの部位や異常な感覚と、このデルマトームの図を照らし合わせることで問題となっている神経及びその根元の背骨を把握することができるのです。
また坐骨神経痛だけではなく手や腕にしびれなどを覚える場合も同様の方法で問題のある場所を絞っていきます。
この方法にサーモグラフィーやエコーを併用することで問題となっている場所を特定し適切なアプローチをすることで患者さんの負担を最小限にしつつ適切な治療を行うことができます。


2022年08月05日