ストレッチについて
こんにちは。今回は運動療法の一つであるストレッチについてお話ししようと思います。
ストレッチというと自宅でも手軽に行える簡単な運動という認識の方も多いと思います。皆さんの中でも普段からストレッチを行っている方もいらっしゃると思いますが、ストレッチもやり方を間違えると体を痛めてしまうことも多々あります。実際に当院でもストレッチをして痛くなってしまったという患者さんもいらっしゃいます。
ストレッチを行う目的として筋肉の柔軟性を向上させて筋肉や関節のケガを予防することが挙げられます。ではなぜケガを予防するストレッチで体を痛めてしまう人が多いのか。それは・・・
①伸ばせば伸ばすほど効果があると思っている。
②正しいやり方ではなく自分がやりやすい方法で行ってしまっている。
大体上記の2つが痛めてしまう理由として多いです。
ストレッチで大事なことはどれだけ体を伸ばせたかではなく、リラックスして心地よく伸ばすことです。伸ばそう伸ばそうとすると正しいやり方ではなく動かしやすいやり方で限界まで伸ばしてしまうので筋肉や関節に負荷がかかり、結果ケガをしてしまうリスクが高まります。
ストレッチを行う際の注意点としては、
①呼吸を止めない
⇒呼吸を止めてしまうとリラックスできないうえに血圧の上昇にもつながる恐れがあります。どうしても呼吸を忘れてしまう方は声に出して数を数えることをおすすめします。
②軽い負荷で少し長めに伸ばす
⇒痛みを感じるぐらいに伸ばしてしまうと筋肉はそれ以上伸ばされないようにと緊張してしまう特性があります。これではストレッチの目 的に反してしまいます。ストレッチは、気持ちいいな、少し伸びてるな、ぐらいの感覚の所で20秒ほどかけてじっくり伸ばしてあげましょう。
上記の2つを注意してもらえればケガのリスクはかなり抑えられると思いますので普段ストレッチを行っている方やこれからストレッチに取り組んでみようとしている方はぜひ意識してみてください。