椎間板ヘルニアについて

こんにちは。今回は椎間板ヘルニアについてお話していこうと思います。

椎間板ヘルニアとは、前回お話した椎間板が何らかの原因で損傷した結果髄核が後方へ脱出することを言います。

椎間板ヘルニアは3段階で生じるとされていています。
椎間板ヘルニアは一般に前かがみの姿勢で物を持ち上げようとしたときに発生します。

第1段階では前かがみの姿勢が椎間板の前方の厚さを減少させ、髄核物質を後方へ押し出します。



第2段階では持ち上げる瞬間に軸圧の増加によって椎間板全体を押しつぶし、髄核物質を後方へ激しく押し出します。

第3段階では前かがみの姿勢からの立て直しが事実上終わり、飛び出した髄核は後方でブロックされます。
これが世間一般にぎっくり腰または腰痛と呼ばれる激痛が突然生じる瞬間であり、腰痛坐骨神経痛の初期段階に相当します。



この初期の急性腰痛は、自然にまたは治療によって緩解しますが、同じような受傷を繰り返すとヘルニアは大きさを増し、ますます脊柱管に向かって押し出されます。
そしてヘルニアは脊髄神経や坐骨神経の枝と衝突するようになります。
ヘルニアが神経に触れると神経痛や運動障害が起こりえます。

今回は椎間板ヘルニアについてお話しました。


2022年11月11日