手の太陰肺経について

こんにちは。今回は手の太陰肺経というツボの流れについてお話しようと思います。

この太陰肺経という流れですが、胸の前にある中府というツボから肩、腕を通って親指の外側まで繋がっています。
下に図を載せておきます。



この肺経ですが、その名の通り肺に関する病や喘息や喉の痛み、腕の部分では神経痛、手の付近ではリウマチや親指の関節炎などに効果を示すツボが多いです。
また肺だけでなく大腸とも密接な関係があるとされており、ツボによっては痔疾患にも効果があるといわれています。

今回は肺経の中でもよく使われるツボとその主治を紹介しようと思います。

中府
肺結核及び喘息を主るとされる。
また肩関節リウマチや五十肩で腕を上げることが難しいものに天宗、臑兪というツボと合わせて用いると著効がある。
肺尖浸潤や気管支炎にも効くといわれている。

尺沢
肺浸潤、肺結核に効く。
また喘息、気管支炎、咽頭炎を治すとされる。
肺経沿いの神経痛にも効く。

孔最
痔疾患を主るとされ痔痛、痔核、痔出血、痔瘻、脱肛などに効くが、脱肛には効かないこともある。
また肺疾患の変動を主り、肺尖浸潤や喘息の反応点として現れることが多く、また治効があるといわれている。
親指の麻痺にも効果がある。

列欠
扁桃腺炎、咽喉痛に効くとされる。
また親指の痛み、麻痺を治すとされる。
首の強張りにも効果があるといわれている。

太淵
親指の痛み、関節炎またはリウマチを治すとされる。

魚際
親指の痛みを治す名穴とされている。
親指のばね指に対してお灸をすると著効がある。

以上が手の太陰肺経の中でよく使われるツボとその主治についてでした。


今回は手の太陰肺経というツボの流れについてお話しました。

2022年08月05日