三焦というものについて

こんにちは。今回は前回の続きとして三焦について書いていこうと思います。

三焦についてざっくり一言で言うと“後天の気を身体に取り入れるところ”です。
後天の気については前回触れているので省きます。
三焦は組織や器官以外の間隙が三焦と認識されており、”名あって形なし”と言われているものです。
三焦はそれぞれ上焦・中焦・下焦と分かれており三つをまとめて三焦とされています。
ではそれぞれの働きについて書いていこうと思います。

上焦:酸素を心臓や肺を通して体に取り入れる。

中焦:タンパク質や炭水化物を消化器を通して体に取り入れる。

下焦:脂肪を小腸を通して体に取り入れる。

この体内に取り込まれるものはそれぞれ全身の機能の原動力となり、三焦とは三つの熱源、エネルギー源であると考えられています。


次に上焦・中焦・下焦のそれぞれの位置について書いていこうと思います。

上焦:横隔膜より上に位置し肺の呼吸作用と心臓の鼓動調節に関係する。

中焦:横隔膜とお臍の間に位置し胃を中心に脾臓、膵臓、肝臓、胆のう、十二指腸の消化液分泌作用、消化作用、呼吸作用に関係する。

下焦:お臍より下に位置し大腸、小腸、腎臓、膀胱、生殖器と下腹部及び腰から脚部に至り、栄養素と水分の吸収作用、腎臓・膀胱における尿排泄作用、大小便排泄作用、生殖機能に関係する。

上記がそれぞれの位置と関係する作用についてです。
皆さんがご存じの臓器の位置と大体対応しているので何となくこの辺りかなと想像できるかと思います。



今回は三焦について書いてみました。
次回は三焦の病症について書いてお話しようと思います。

2022年08月05日