霊枢について
こんにちは。今回から東洋医学の原点ともいえる霊枢という書物について少しずつ書いていこうと思います。
今回は1回目ということで霊枢とは何なのか話していこうと思います。
霊枢とは最も古い、そして最も根本的な東洋医学について書かれた書物です。
霊枢は元々黄帝内経という医学書と他のいくつかの医学書をまとめる形で編纂された結果、素問という医学書とともに編纂されたといわれています。素問は基礎医学を中心に、霊枢は実践的、技術的な内容となっています。
基本的な理論についても書かれていますが、むしろ診断や治療、鍼灸施術方法などの臨床での技術について重きを置いた書物であると言えます。
また霊枢は別名鍼経とも呼ばれ、ツボやツボの流れ、鍼治療の技術的な内容、気や血などについて系統的にかつ詳細に書かれています。
黄帝内経の哲学的なこととして、人と自然の関係、臓器同士や心と体の結びつきなどから人が健康で寿命を全うするにはどのようにあるべきかと哲学的な視点から病気を考えていたそうです。
今回は霊枢という書物についてお話しました。
次回以降は内容について少しずつ書いていこうと思います。