西洋医学と東洋医学の脈の違い 東洋医学において脈の観察をすることはとても重要で、それなしでは治療方針を立てていくこともおぼつかないほどです。 西洋医学で診る脈は主に血圧、心拍数ですが東洋医学で診る脈は前回のブログで解説した寸、関、尺といった3か所に分けられた領域とそれぞれの領域の深さ(深い順に沈・中・浮といいます)を細かく観察します。 図に示すように ①脈の性質と深さ(気、血と呼びます) ②脈の進み具合(遅、数などと呼びます) ③脈の径の広がり具合(虚、実、陰、陽などと呼びます) これらそれぞれを立体的に把握し治療方針を決定していくのです。