脈診について(3)
こんにちは。今回も引き続き脈診について少しお話ししていこうと思います。
前回、患者さんの脈から背骨の三次元的な歪みに関する情報を診ているということを書いたかと思います。その中で脾、肝、腎といった言葉が出てきたと思います。今回は脈診でどうやって脾、肝、腎といった臓腑、関連領域の状態を診ているのかについて触れていこうと思います。
私たちが普段診ている脈は橈骨動脈という動脈の部分です。ここを人差し指、中指、薬指の3指で患者さんの左右どちらとも触れていきます。ここで更に片側を3部、左右で計6部に分けて診ます。人差し指、中指、薬指の順にそれぞれ寸口部、関上部、尺中部と呼びます。
そしてこの6部それぞれに対して臓腑が配当されています。
左手 臓腑 |
部位 | 右手 臓腑 |
---|---|---|
心 | 寸 | 肺 |
肝 | 関 | 脾 |
腎 | 尺 | 心包 |
脈診はこの6部を触り分けることでそれぞれの臓腑やその関連領域の状態を推察していきます。