むくみに対する漢方

こんにちは。今回はむくみやお腹に水が溜まってジャブジャブするような方など、体内に水が余分に溜まってしまう場合に適応となる漢方を紹介しようと思います。

代表的な漢方としては五苓散というものがあります。
五苓散の使用目的としては身体の中に溜まってしまった余分な水分を排出する目的で処方されます。
浮腫やむくみ、胃の中に水が留まり続けてしまう方、嘔吐、下痢、吐き気やめまいなどの改善に用いられ、消化器系疾患のほか、耳鼻科系疾患、精神神経科系疾患でも用いられることがあります。
またアルコール代謝の改善作用が確認されていて二日酔いに対する効果もあるとされています。

五苓散に含まれている生薬のほとんどは利水剤と呼ばれる尿量を増加させる作用を持っています。これは体液の流れを良くして身体の様々なところに蓄積してしまった水分を尿として排泄させようということです。
尿量を増加させることからむくみ以外にも心臓疾患や高血圧などの循環器系の疾患や腎疾患などの改善にも有効とされています。

五苓散は構成生薬が5つと他の漢方薬と比較しても少ないこともあり副作用は少なめといわれています。しかしアレルギー反応も含め副作用が全くでないというわけではありません。
他の漢方薬にも言えることですが、生薬は自然由来のものだから副作用はないというのは誤りです。代表的な症状として腹痛や下痢、めまいや悪心・嘔吐などの症状が出たら使用を中止するべきでしょう。

今回はむくみや身体の中に水分が溜まってしまった方に対する漢方として五苓散についてお話しました。

2022年08月05日