血の病態について

こんにちは。今回は血の病理についてお話していこうと思います。
血の病態は、血の不足による血虚と、血の運行失調による血瘀と、熱の影響を受けた血熱の3つに分けられます。ではそれぞれ説明していきます。

①血虚
血虚は血の不足あるいはその滋養作用が減退した病態です。
主に飲食物の摂取不足により血が作れなかったり過労により血が消耗されたり外傷や手術、出産などで大量に血を失うとなりやすくなります。
症状としてはめまいや顔面蒼白、動悸や不眠、物忘れなどが挙げられます。

②血瘀
血瘀は血の運行が緩慢になったり、停滞して起こる病態です。
主に気虚により推動作用が低下し血を送り出せなくなったり、血虚により血流量が減少し血が滞ったり、外傷により血が血脈から漏れ出して滞るとされています。
症状としては刺すような痛みを感じたり、腫れやシミ、色素沈着として現れたりします。

③血熱
血熱は血が熱の影響を受けた病態です。
主に熱が直接人体を侵襲し血に影響を与えたり、辛い物や味の濃いものの過食により体内に熱がこもり生じるとされています。
症状としては発熱や発赤などの熱症状のほか、寝汗や口渇、不眠なども現れることがあります。

今回は血の病理についてお話しました。
次回は水についてお話しようと思います。

2022年08月05日